エイシンフラッシュが回避し1強ムードの中開催された菊花賞当日。
淀のスタンドから非文化的な奇声を発していたわけですが、叫べば叫ぶほどに賭けた馬は早々と馬群に沈み「こりゃ、どうにかせにゃあかん」と思った京都第8レースパドックでの出来事。

このままではオケラになると危機感を覚え、パドックで馬と新聞をにらめっこ。
ふと今までの傾向はどうだったんだと競馬新聞を読み直すと、なんと1~7レースまで全て1番人気の馬が1着ではないか。
「何でこんな簡単なことが分からなかったんだ、今日は荒れない日なんだ。」と第8レースは単勝で1番人気の馬にバッと賭けてみる、パドックの気配も悪くない。

馬券を握り締め勝利を確信しスタンドで観戦する。
するとあろうことか1番人気のスカラブレイは掲示板を確保するのがやっとの5着に沈む。
面妖である。

その後の9・10レースも自分をあざ笑うかのように1番人気は着外に沈み、ついにメインの菊花賞を迎える。

今日は荒れない日じゃなかったのか・・・。

菊花賞で取り戻そうと全身全霊で予想をしていると近くにいた知らないおっちゃんが「これで外れたら競馬やめなあかんわ」と言いながら買った馬券を見せびらかしに来る。
馬券を見るとローズキングダム頭の3連単馬券を、正直言ってビックリするほどの金額を賭けているではないか。
「ローズキングダムがとんだら終わりですやん」と言うと、絶対に来ると自信を持って言ってくる。

その自信はどこから来るのかと思いながらも、相当な自信なのでローズキングダムは3着には来るだろうとヒルノダムールとの2頭軸で穴馬を絡めた3連複の流し馬券を購入。
でスタンドで菊花賞を観戦。

結果は逃げたコスモラピュタを早めに抜け出して捕らえたビッグウィークが勝利、ローズキングダムは猛追及ばず2着。
3着には伏兵ビートブラックが入り、ヒルノダムールがとんで馬券はハズレ。
3連単は30万を超える高配当であった。

ライスシャワー碑に参らなかったのがいけなかったのか・・・なんて思いながら黄昏のオケラ街道をトボトボ歩いていたら、ふと頭によぎった。

あのおっちゃんは本当に競馬をやめるのだろうか。。。

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