現在、私はインターネット関連の作業を行っているのですが、なんで今の日本の企業はインターネットに力を注いでいるかよくわからなくなるときがあります。 個人的な理由ですが、下記にあげる点があるからです。

■メディアとしては発展途上。

 まだまだメディアとしては力不足です、いずれはテレビ等と置き換わるかもしれませんが、このままではユーザーが安心して使えるレベルではありません。テレビや電子レンジが落ちたらシャレにならない...

■スピードが遅い。

 回線スピードが遅すぎる、LAN で 1Gbps が始まっているというのに ISDN で 128Kbpsって何でしょう。アプリケーション配信サービスなどが一般化されるのはまだまだ先ではないでしょうか?

■コストがかかる。

 最近ようやく常時接続の波がやって来ているようですが、まだまだ世界的レベルでは遅れていて、国内全体でもほんの一握りだと思います。ちなみに 1.5Mbps のデジタル回線の使用料が月々数十万円かかるって知ってました?

■面白そうなページに行けばすぐエロページ。

 自分の好きなアイドルなどを検索していたときに飛んだページがエロページでフリーだからといってどんどん進んでいくと結局有料ページになるワナ。 インターネットではアングラといわれるもののほうが、メインなのかも。

■目的のモノを探すのが大変。

 検索ページを使用して目的のものを探したいのだけどなかなか目的のモノが無い。 大変なのは目的のモノが実際にあるのか、無いのかが分からないということ。

■セキュリティーが心配。

 これは、あくまで可能性の問題で一般の人が出来るようになるわけではないけれど。よく考えたら、電気の流れが存在するだけの回線を使ったデータのやり取りなので、どんなことをやっても結局はばれちゃう。
 もちろん暗号化やファイヤーウォールなどでセキュリティーを強化しているが、量子コンピューターが出来たりすれば暗号化も解かれてしまいかねない。

 個人的な結論としては、インターネット世界では外観は同じ区別の付かない車で、F1ドライバーと免許取りたての初心者マークドライバーが同じコースを走っている。それでいて問題を起こすのはたいてい初心者。レースコースなので、標識も無いし、スピード制限もなし、命もなし。たいへんたいへん。
 でも政治的介入で道路が整備されスピード制限が付くと、きっといままでのパワーユーザーのほとんどはインターネットの世界からはいなくなると思う。そしてどこかで再びリスキーでスリッピーなレースを開催しているのではないでしょうか。

●最後にプログレスの会社的な意見を述べさせていただきます。
我社としてはインターネット技術を含め多くのメディアを融合したゲームを今後も制作・販売してゆく所存です。みなさまのご意見を聞き耳を立てて参考にしています。

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