ゲームについて考える

 はじめまして、プログレスというゲーム開発の会社でアルバイトをしている渡部と申します。
このページを覗いた人はきっとゲームまたはゲーム会社に興味がある方だと思います。そうでない方もいらっしゃるとおもいますが、この機会にゲームというものについて考えていただけたら幸いです。
私はこの会社に来て二年が過ぎました。その中で考えたことを言葉に出来ることはとても光栄に思います。この文章は私の一方的な考えなので正確ではない部分・共感できない部分もあると思いますが、その点はご容赦ください。

 ゲーム(TVゲームに限らず)はたぶん人間に少なからず必要なものなのではないでしょうか。
やっていく上でたいていの人が「喜び」「悲しみ」「泣き」「笑う」ということを経験すると思うのです。
TVゲームはやらなくても、トランプ・おはじき・椅子取りゲーム・フルーツバスケットなどのゲームは小さいころに経験したのではないかと思います。今考えるとフルーツバスケットは高等な遊びだと思うのです。自分が席に座る為に近くの人を立たせたり、多くの人が動かないといけない状況をつくりださないといけないんですから。
その中で「頭を使って考えたり」「人と接する」「いい意味で競い合う」などいくつかの良い部分があげられると思います。でも、TVゲームとなると「目が悪くなる」「一人でも出来る」(人と接する機会が減ってしまう)「TVゲームばかりしていると物が考えられなくなる?」など悪い側面も報告されたり、実際に感じているのではないでしょうか?
では、悪い側面はどうして起こるのでしょうか?

 ここで個々人がどうTVゲームと付き合うかが問題になってくると思うのです。
勉強や仕事の「息抜き」で少しゲームをするなど、良い?付き合い方をしている方もいると思います。
私はというと、仕事でTVゲームをします。(私生活ではまったくTVゲームはしません)
ゲームソフトの完成前の時期は一日中ゲームをしています。(とても楽しそうな仕事ですが、人間は慣れてくると刺激が少なくなるようで中々辛いものです。そんなときは、以前にも増して目的意識をもってやる必要があるんですけどね。)
ゲームソフトの取り扱い説明書に書いてあるように1時間おきに15分休憩をとるなどの、健康上の注意はもちろん守っていません。(この原稿を書くにあたってはじめてゲームソフトの使用上のご注意・健康上のご注意を最初から最後まで読みました。私の記憶が確かならば、この取り扱い説明という文章は以前よりも長くなっていると思います。プレイする人に良い意味でも、悪い意味でも易しくなっているのでしょう。)
実際にゲームソフトを手にした方全てがこの注意を守っているとも考えられません。面白ければ、どんどん続けてしまい。気づいたら時間がたっている状況だと思うのです。開発の方々も「面白いもの」を目指していますし、そのようなソフトが開発できたらプレイヤーも開発側もさぞかし幸せでしょう。

 気になるところは、「TVゲームばかりしていると物が考えられなくなる?」という部分だと思います。(以前から興味があった「ゲームが脳にどう影響するのか」ということについて、この原稿の依頼を受けてから調べました。)
ある事象における実験を通して、TVゲームをするときにはβ波が低下すると発表されています。
みなさんもα波・β波という名前を耳にしたことがあると思います。β波は、人間らしい感情や創造性をつかさどる大脳の前頭前野が活発なときに出る脳波で、TVゲームをほとんどしない人はβ波がα波よりも強く出るようです。
しかし、週に3・4日、1日1時間以上する人は、TVゲームを始めるとβ波の活動が極端に下がるそうです。また、毎日2時間以上TVゲームをする人は、TVゲームをしていないときでも通常のβ波は常にゼロに近く、前頭前野がほとんど働いていなかったそうです。
前頭前野の機能が働かないと実際どのような事が起こるのでしょうか?
  1. 前頭前野は脳の本能をつかさどる部分を抑制する働きがあります。
    そのため、前頭前野の機能が低下・損傷するとすると、「行動が子供っぽくなる」「感情のコントロールが出来ない」 などの症状が起こりうるそうです。
    (実際に、TVゲームを毎日2時間以上する人に聞いたところ「キレやすい」「集中力にかける」などの自覚症状もあるようです。)
  2. 前頭前野の機能が衰退すると、ボケになるという話もあるそうです。 TVゲームをすると、脳を使わない(考えることをしない)ことが、ボケの最大の原因のようです。
 TVゲームを批判するように聞こえますが、TVゲームから影響を受ける度合いも個人差もあると思いますし、私自身TVゲームをとおして考える力が低下しているとは思いませんし、思いたくありません。
私に言える事は、TVゲームをする人によってそれぞれ目的や環境も違っているので、各人がTVゲームをよく理解し・考えることが大切だということです。
その上で上手に接することが出来れば、良い意味でTVゲームと共存できるのではないでしょうか。


なんでもやりすぎるのは良くないと思います。自分を追い詰めるくらい。
疲れたら、ちょっと休んで空を見上げて感慨にふけるのもいいと思います。
僕は空が大好きなので。


渡部